88年前の紙芝居写真

2020年3月1日の日本経済新聞朝刊で見つけた1枚の写真です。

88年も前の1932年に木村伊兵衛カメラマンによって撮影されたもので、「紙芝居」という表題があるだけで記事は特にありませんでした。

食育教材として紙芝居の企画を考えていた時、偶然見かけた写真で、紙芝居のタイトルも内容もわからないのに、私はこの1枚の写真の持つすごい迫力に目を奪われました。

もちろんテレビやゲーム機などのような遊びはなくても、森や川、校庭、紙芝居やすごろくなどの楽しい遊びや遊び場はいろいろあったのでしょう。

時代や経済状態の違いはあっても、街頭(?)紙芝居を食い入るように真剣な表情で見つめている子どもたち。
もし生きていれば100歳に迫る高齢者でしょう。

「真剣な表情で見つめられるような教材になりたい!」
「大切なメッセージ性と豊かな表現方法を兼ね備えた教材を作りたい!」

そんな思いを感じさせる一枚の写真でした。

ひつじ事典

木村伊兵衛 きむらいへい(1901-1974)
演出のないリアリズム写真家として近代的な写真表現を切り拓き、同時代を生きた土門拳(どもんけん)と並んで世界的な活躍をした、とありました。
1932年は88年前、第二次世界大戦につながる内外とも険しい時代で、外ではナチス党やヒットラーが“躍進”し、内では満州国建国(翌年)、国連脱退など軍部の勢いが増した時代。
この年ロサンゼルスオリンピックで日本は金メダルを7個とったともありました(参考文献「Wikipedia」)。

©GUN-YOSHA 2020(文責M)