野菜の生命力と進化の謎解き

生態系の激変や人類進化などで生き延びてきた生物

森林破壊、大気汚染、プラごみ問題など身近な問題から地球温暖化が進み、およそ100万種の動植物が絶滅の危機にあり、そのスピードは、過去1千万年の平均よりも、数十倍から数百倍のペースだそうです。

日経新聞の記事にも載っていましたが、「大量絶滅」は過去5回発生していて、古生代オルドピス紀末(約4億4千年前)に三葉虫などの大半が絶滅、約2億5千万年前には、なんと9割以上の生物種が絶滅したそうです。そして、約6600万年前には、恐竜が絶滅。

現在は、人間の活動が生物の生育環境を急速に変えて、6回目の大量絶滅が進行しているとみる専門家もいます。

生態系の激変や人類進化などが、生物の食物網や環境にも影響を与えたとすれば、野菜畑で人類の歴史を考えてみるのも面白いでしょう。

栄養素の話だけではなく…

7、8年前に骨折し、入院中に読んだ本が、「137億年の物語」。
副題に「宇宙が始まってから今日までの全歴史」とあるように、自然界における人類の誕生や進化、文明の発達、生態系の激変などが、約500ページのボリュームたっぷりの本に、地球的規模で繰り広げられていて、とても読みやすく面白かったです。
読んだ後は、人間の食事とか食料とか、環境への見方が少し変わってきた感じがします。

4月発行予定の新刊「たべもの・食育絵本 野菜の教え」の企画を最初に思いついたのも、単なる食材の種類や栄養素の話だけではなく、長い進化の歳月を生き延びてきた野菜の存在そのものに目を向けなければならないと思ったからかもしれません。

「137億年の物語」(クリストファー・ロイド著, 野中香方子訳, 文藝春秋)

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