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食育教材レポート・4(米国) 加納壱子 ジャーナリスト

クリスマスのクッキーづくりで初めての「キッズ・イン・ザ・キッチン」

  「キッズ・イン・ザ・キッチン(a★)」というキャッチフレーズは、日本では食生活・健康ジャーナリストの砂田登志子さんが、アメリカの食育の動きとしていち早く紹介して下さいました。子供に食事づくりの基本を教え、楽しんで健康的な食生活を選びとれるようにしようとのメッセージが込められています。砂田さんによれば、この運動は今から30年ほど前に始まったもので、現在のアメリカでも使われるフレーズです。
 さて、今回ご紹介するのは、子供の食事づくりを支援する食育教材です。年末の大イベント、クリスマスは「一年で最大のクッキーづくりホリデー」といわれ、クッキーづくりは多くの家庭で子供の仕事。食事ではありませんが、キッチンに親しむよい機会になります。
 子供用の調理器具は、専門のキットを売るメーカーァもあります。クッキーやスナックを作る用品が目につきます。写真1のクッキー作りセットを作るメーカーもそのひとつ。このセットは、作り方、クッキーミックス、抜き型、のし棒からエプロンまでつき、あとは水とオーブンさえあればクッキーが焼けるというもの。このほかに、カップケーキ、ピザ、プレッツエル、アイスクリーム、チョコレートムースなどで同様のセットがあるほか、ヘラや泡だて器など子供用の台所用品だけをセットにしたものもあります。作り方の指示書の最後には「おとなたちを驚かせたいなら、クッキーを焼いている間に、ごみを片付け、キッチンを拭いてきれいにしよう。そして終わったらリラックスして席につこう」とありました。
第1回でお伝えしたアメリカのフードガイドピラミッドでは、年齢別に子供ができる台所仕事を提案しています。その中でクッキーづくりに関連すると思われる項目には、3歳児では材料をまぜ、4歳児では手で丸いものを型づくり、5歳児では材料の分量が量れる、とあります。クッキーづくりは親のサポートがあれば、3歳児から参加できるとアドバイスになっています。今回はこのセットをつかい、6歳児2人(写真2)、3歳児2人とクッキーを焼きましたが、型ぬきや飾りつけは3歳児も一緒になって楽しんでいました。
 最後にいくつかの例をご紹介しますが、クリスマス前の2週間ほどは、ウェブサイト、テレビ、雑誌、本などで、さまざまなクッキーづくりのアイデアを提供しています。子供向けの生活提案雑誌「キッズ」では、アイスボックスクッキーやクッキーでつくるパズルなどかわいいアイデアリストを掲載(写真3、4)。母親向けのレシピを紹介するウェブサイトでは、クリスマス中、子供に参加してもらうキッズ・イン・ザ・キッチンのノウハウとして「幼児には何かひとつ作業を楽しませるようにし、その作業のエキスパートになってもらう」「ちいさな料理本をあげて、何を作りたいか選ばせる」などと提案しています。
 本格的な食事づくりとは離れますが、楽しいおやつづくりで子供の食・キッチンへの関心を高めるアプローチのひとつになっています。
クッキーをはじめとするクリスマス関連の料理レシピを紹介している
「キッドシェフ」
http://www.kidchef.com/cda/index/cfm
「キッズ・イン・ザ・キッチン」をテーマにしたサイト。クリスマス前は「食べられるホリデーギフト」のアイデアを特集し、クッキーの作り方を数種類掲載。季節のメニューやクイズ、子供用調理用品のネット販売も行う。
「エブリデイクック・ドット・コム」
http://www.everydaycook.com/recipebox/tipbox/kids
母親向けサイト。子供と楽しむ料理のヒントなどを週ごとに掲載。
▽雑誌
季刊誌「キッズ」(冬号・同上)
▼テレビ番組
ケーブル「フードネットワーク」局「クッキー12日間(12Days of Cookie);ホリデークッキーレシピ」
▼書籍
ディーナ・クック著「家族で楽しむクリスマスのクッキー(FamilyFun’s Cookies for Christmas)あなたと子どもの50レシピ(50 recipes for You and Your Kids)」(ファミリーファンマガジン社)
キーワード
(a★)キッズ・イン・ザ・キッチン
 「愛するわが子を病院に入れたくなかったら、元気と幸せの土台を作る台所にいれて、一緒に料理をし、家族のコミュニケーションを楽しみましょう」「クリニックは医療費負担を増やし、キッチンは削減できる」(ジャーナリスト、砂田登志子さんの説明より)というメッセージで進める、米国・食育運動のキーワード。

【上記以外の参考Webサイト】
▽ 米国 カリナリー・パーツ社 (主にキッチン家電、キッチン用品、食器類を販売する。同サイトより上記の「キッズ・クッキーメイキング・キット」を購入)
http://www.culinaryparts.com/tab_child.aspx

キッズ・クッキーメイキング・キット(子供用クッキー作りセット)
(写真1)
キッズ・クッキーメイキング・キット(子供用クッキー作りセット)(米国イリノイ州・キッチン用品卸売・サスサフラス社)24.99ドル(約2630円)
キッとを使いクッキー作りを楽しむアメリカの子供たち
(写真2)
キットを使いクッキーづくりを楽しむアメリカの子供たち。写真の子供はともに6歳児
季刊子供向け雑誌「キッズ」
(写真3)
季刊子ども向け雑誌「キッズ」2004年冬号表紙(マーサスチュアートリビング・オムニメ  ディア社)4.75ドル(約500円)
「キッズ」のクリスマスクッキー作り提案ページ
(写真4)
「キッズ」同号のクリスマスのクッキーづくり提案ページ
加納壱子(かのういつこ)さん プロフィール

早稲田大学第一文学部卒。女子栄養大学大学院修了後、日本農業新聞に就職。経済流通部、大阪支所などで記者を7年つとめる。主に青果物、花き類の流通・販売などの分野を担当。2004年7月、同社を研修休職し、フルブライトジャーナリストプログラムで米国コロンビア大学ティーチャーズカレッジに留学。

加納さんのレポートは下記サイトでも見られます。
「米国食育教材レポート」(群羊社ウェブサイト)www.gun-yosha.com
「ニューヨークの加納さんのウェブログ」http://ny-yasailife.cocolog-nifty.com(ともに2005年1月現在)
加納壱子さん
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