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食育教材レポート・1(米国) 加納壱子 ジャーナリスト

フードガイドピラミッドを楽しく学ぼう!

 アメリカの子ども向け教材の特徴のひとつは、「楽しく学べること」にあるようです。白人、黒人、アジア人…多様なルーツをもつ家庭の子どもが同じ教室で学ぶには、みなにとってわかりやく、楽しめる教材が必要になるからでしょう。

 遊び心たっぷりの教材 こうした社会的な背景などがあるためか、子どもが喜びそうなカラフルなカードやフードモデル、最近ではインターネットを使ったゲームまでが工夫され、豊富に出てきているようです。こうしたユニークさは日本の教材にはあまり見られないものだと思います。これから月に1度のペースで、遊び心たっぷりの食育教材をご紹介していきます。ご意見、ご質問などどうぞよろしくお願いします。
ポケット付フードガイドピラミッドと食材・食事カード(7歳児用)
(1)ポケット付フードガイドピラミッドと食材・食事カード(7歳児用) 「フードピラミッド ポケットチャート&ブックセット」(米国イリノイ州・ラーニングリソーシズ社)
16.50ドル(約1800円)
食品安全と栄養、健康について学ぶ教員向け授業計画カード(5〜7歳児用)
(2)食品安全と栄養、健康について学ぶ教員向け授業計画カード(5〜7歳児用) 「ビギニング フード&ニュートリション」(米国ワイオミング州・ワールドクラスラーニングマテリアルズ社)
約34.60ドル(約3800円)
「穀類」を学ぶ授業で各国の穀類のカードをピラミッド状にに並べるを
(3)
先生用授業計画カード
(4)

フードガイドピラミッド
 さて、1回目のレポートは、アメリカの食生活のベースとなる「フードガイドピラミッド(a)」を学ぶための教材です。このピラミッドをポケット付の壁掛けに、食品をカードにしたのが写真1の「ポケット付フードガイドピラミッドと食材・食事カード(A)」です。カードは全部で180枚。7センチ角でコーティング付の紙製です。食材と料理のカードと、「サービング(b)」「フルーツ」などのキーワードを載せたものが入っています。ピラミッドは化繊の布製。また、冊子には先生用の授業計画が載っています(写真2)。

第1回目は「穀類」を学ぶ授業を提案。各国のバラエティ豊かな穀類(もちろん日本のごはんも入っています!)を紹介することで、多くの国の食事にかならず穀類があることを理解するのが狙いです。このカードをフードピラミッドのベース部分に一日に必要な6〜11サービング分並べ、穀類が食事の中で中心的な役割を担う、主食であることを理解します(写真3)。

授業計画カードなど種類も豊富
 また、カードセットはほかにもオプションで選べます。「直売所の野菜、果物シリーズ」「健康によい食材シリーズ」などなど!楽しいですね。
 2年にわたって展開する、より内容の深い先生用授業計画カード(B)もあります。ここではさらに進んで「食事計画」まで学ぶ提案をしています。写真4のカードでは「バランスのとれた食事」と「バランスのくずれた食事」をイラストで紹介。何を減らし、何を加えたらバランスが取れるのか、を料理ベースで勉強できるものです!
キーワード
(a)フードガイドピラミッド…1992年、アメリカの農務省と保健省が中心となって作った5群の食品群。5群は多い順から「穀物」、「野菜」と「果物」、「乳製品」と「肉魚豆卵類」に分けられる。油、脂肪、甘いものは頂上の小さな部分におくことで「控えめにたべる」ことを示す一方、土台となる穀類は食べ物の中でもっとも多くの量を、毎日きちんと食べる必要があることを表現する。量は米国の食生活の中でもっともなじみのあるサービングサイズ(下記)で示され、一日の摂取量がひと目で把握できるようになっている。
(b)サービング…多くの人、一般の人が、家庭などで一回に食べる量とされる。牛乳コップ1杯、サラダ1カップ、卵1個、リンゴ中1個、食パン1枚、赤味肉60〜90グラムなど。重さや体積の単位ではなく、一般的な食べ物の量を表す指標。写真(3)、(4)のピラミッドの数字がこのサービング数にあたる。


[参考文献]
▽足立己幸、武見ゆかり:アメリカのFood Guide Pyramidに学ぶ,(社)全国食糧振興会,食糧振興会叢書,1995


[参考Webサイト]
▽米国ワイオミング州 ナスコ (Nasco)社 http://www.enasco.com
(食、健康、農業の各分野の教材を販売する。同社より上記2点を購入)
※価格は1ドル=110円として計算
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