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「怒」怒り
一喜一憂! 社長の梅干し日誌 (記録:平山)
●2007年6月6日(水)「梅の日」
 今日は「梅の日」。天文14年(1545年)6月6日、時の奈良天皇が雨の恵みを願い、賀茂神社例祭で梅を献上したところ、大雨が降り始め、豊作をもたらした(のちに「梅雨」と呼ばれる)。この故事にちなみ、6月6日が梅の日になったらしい。
 梅といえば、わが社長は梅干しを作り続けて十数年。毎年、スタッフにおすそわけしてくれる。眠気も疲れも吹っ飛ぶ酸っぱさが大人気!
「どうしてあんなにおいしくできるのですか?」
「梅の出盛り、赤じその出盛り、天日干しのタイミング。この3つのタイミングを逃さないのがコツ。自然のリズムに合わせてつくらないと、おいしい梅干しはできないんだよ」

●2007年6月28日(木)「南高梅」
 入稿準備に追われて忙しい状況のなか、突如、社長が消えた。1階に置いてある自転車もない。一体どこへ・・・!?(怒)
 数十分後、重たそうな袋を抱えて戻ってきた。袋から出てきたのは、梅3kg分、そして常滑焼きの大きなかめ!
「会社でも梅干しをつくろうかと思って」
 私がピリピリしながら仕事している最中、のんきに作業が始まった。出来上がったら、たっぷりおすそわけしてくれるのかしら!? それなら、あえて目をつぶりましょう。
南高梅 梅は「南高梅」。皮が薄く、果肉がたっぷりで、ほんのり紅色をおびた、香り高き品種。社長いわく「南高梅にかぎる!」

●2007年6月29日(金)「変色!」
 梅はよく洗った後、一晩水につけておくそうだ。
 今朝、社長は嬉しそうにかめの蓋を開けた。すると、急に顔色が曇り始めた。美しい紅色だった南高梅が、茶褐色に変色していたのだった!!
 水につけすぎたのが原因らしい。「一晩」というのは6〜7時間程度で、昨日の午後から今朝までつけていたのが問題だったようだ。
「赤じそで着色するから大丈夫ですよ」と、いちおう励ましてみた。

●2007年7月5日(木)「赤じそ」
 出社すると、私の机の上に、社長の殴り書きのメモが置いてあった。

・・・メモ内容・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1 ボウルに洗って乾かした赤じそを入れ、粗塩100gをまぶしながら、もむ。
2 どんどんアクがでてくる(ビショビショになる)
3 アクを捨てる。しぼってアクをすてる。
4 かめから梅酢を1/2〜1カップくらい加える。
  さっときれいな紫ポリフェノール色に。
5 軽くしぼり、ばらしてかめに加える。重しをのせ、3週間梅雨明けを待つ。
  梅酢を少しとってもよい。
よろしく!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

(…だから、私は今日も忙しいんだってば!!)
 私の心境を察知したのか、結局、社長が行った。お役に立てず申し訳ございません。

●2007年7月18日(水)「問い合わせ」
 かつて弊社で編集した漬物の本に関して、読者から問い合わせがあった。
「梅を漬けておいたら表面にカビが・・・! どうしたらいいのでしょう!?」
 お、梅のこと? 社長の出番だ。すかさずバトンタッチ! カビが発生する理由および対処法について、丁寧かつ迅速に答えていた。
「何でカビが生えるんだろう? 僕はそんなことないけどねえ」と、社長は自信たっぷり。
 今年の梅雨明けは遅めになる見込み。2階の書庫でねかされている梅たちが待ちわびている。

●2007年7月24日(火)「天日干し」
「本日、○○地方が梅雨明けしたと発表されました・・・・」
ラジオから梅雨明け情報が流れてきた。
「いよいよ梅雨明けだ!」
社長は勢いよく編集室を飛び出していった。
 しばらく戻ってこないと思ったら、かめの中から梅を一つ一つ取り出し、大きなざるに並べ、天日干しをはじめていた。梅雨明け後、三日三晩、干しては漬けもどす作業を繰り返せば、おいしい梅干しの完成というわけだ。
 ところが、夕刻近くに再び耳にしたラジオ情報によると、梅雨明けしたのは近畿地方だった。
「関東地方の梅雨明けは、来月に持ち越しになる見込みのようです・・・」
社長〜っ!! 早まらないでください!(怒)
きれいに染まった南高梅 きれいに染まった南高梅。書庫じゅうに香りが立ちこめている。

●2007年7月25日(水)「天日干し2日目」
 晴天でホッ! 今日は私も天日干しのお手伝いに参加。
「あっ!手で静かにつまんで並べて!菜箸でつまむと皮が薄いから破れるよ」
「午後になったら、裏返してきて」
社長から細かい指示が・・・(ちょっと、怒)
それにしても、なかなかの出来栄え! 見ていると思わず食べたくなる。

<追記>社長、申し訳ございません。1個、盗み食いをしてしまいました。
   (とてもおいしかったです)

●2007年7月27日(金)「仕上げ」
今日は快晴。天日干しは3日間でよいらしいが、昨日は曇りだったので今日まで干すことに。とってもおいしそうに出来上がった!!

● 2007年7月30日(月) 「土用の丑」
 今日は「土用の丑の日」。静岡・浜松からウナギを取り寄せ、今夜は群羊社でミニパーティー「ウナギを食べる会」を開催。
 ドンペリ[→シャンパーニュ(シャンパン)の最高峰といわれる「ドン・ペリニヨン」のこと]で乾杯しながら、社長の梅干しもお披露目。ゲストたちに「スゴ〜い!」「きれい!」「おいしい〜!」とほめられ、社長はとってもご満悦。
 本日のメニューは、梅きゅう(社長の梅干しで)、枝豆、冷やしトマト、カナッペ2種、東京の下町・月島(佃)の名物「ひさご家阿部」のレバーフライ、うなぎの白焼き、うなぎのかば焼き、梅そうめん(社長の梅干しで)、白桃、麩まんじゅう・・・おなかが爆発しそう。社長の梅干しは大活躍でした。
(注:うなぎと梅干しの食べ合わせが悪いというのは迷信のようです)
ミニパーティで。ドンペリで乾杯 ドンペリと社長の梅干しを囲んで乾杯〜!
ひつじの絵柄の器に入った梅干し ひつじの絵柄の器に梅干しを盛って。
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