2006年まであと1時間あまり。浅草寺仲見世通りにはもう初詣待ちの行列が雷門までぎっしり。ワイワイにぎやかなグループ、好奇心旺盛な子どもとファミリー、アツアツのカップル、中国語や朝鮮語をケイタイで話す外国人…紅潮した顔・顔・顔が並ぶ長蛇の行列に並んで、刻々と時間が過ぎていくのを待ちます。
年越しまであと10秒、カウントダウンが始まりました。午前0時、あちこちかウォーという歓声、拍手があがり、行列が動き始めます。
群羊社を起こして28年、浅草で新年を迎えるのが恒例となりました。気候や体調不良で2、3回休んだこともありましたが、ゆく年を省み、くる年を迎えるワクワクドキドキ。よおーし、今年もがんばるぞ!という緊張感など、とても刺激的で、心地よい快感です。
それと、面白いのは集まってくる大勢の老若男女。この人たちは暖かいこたつでテレビでも見ながら酒でも飲んでいればよいものを、なぜこんな寒風吹きさらしの深夜にこんなところに出てくるのか?
こんなことを考えながら観察していると、日本人の心の奥底とその年の世相のちょっとした変化を垣間見ることができる気がします。
本を企画し編集するのを生業(なりわい)とする者として、時代のニーズを読みとる、とてもよいチャンスになるのです。マーケティングなどでは絶対に得られない貴重な生の実感です。
浅草寺のさい銭箱の前までおよそ30分。押しあいへしあいで本堂を離れ、屋台が並ぶ境内を通り抜け、境内の小高い丘の上にある弁天堂で除夜の鐘。はじけるかがり火をあとに、近くの居酒屋へいざ!
新年早々の一杯はやはり格別な味です!
ちなみに大晦日の年越そばは、今年は神田まつやに行きました。うまくて安いそばとつまみ、それに店のおばちゃんのあたたかい客さばき…細く長く生きる元気を分けてもらえた気がします。
1月4日には群羊社のすぐ近くの神田明神と湯島天神へまたもや初詣。厄除け、商売繁盛、安全祈願などを神頼み…。いくら注意していても、いくら努力をしても、それとは無関係にトラブルや不幸は降ってわいてくるもの。それを避けるには神頼みだけ。わずかの賽銭とお願いで神様が守ってくれるならありがたいこと。ただしおみくじは買いません。吉でも凶でも、たかが印刷された紙切れの中身を気にするだけ損だからです。
群羊社の創業は1978年で、今年で28年め。イエスキリストの生まれた年を紀元元年とした西暦、645年大化をはじまりとする和の年号、ならば会社にも個人にも私年号があってもよいのではないか……!
そう考えて「群羊」という私年号を使い始めました。2006年は群羊28年! 平和で健康な年でありますように!
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| あと1時間。浅草寺仲見世通りは、初詣待ちで雷門まで行列 |
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| 弁天堂の除夜の鐘 |
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| 韓国の九節板(クゼルバン)に盛りつけたおせち |
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| 神田明神の初詣 |
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| 湯島天神で初詣終帰りに門前の「鳥つね」で親子どんぶり |
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