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「やせ美」の呪縛をとこう!
20歳代女性の4人に1人が「やせ過ぎ」
  ダイエット本を何冊も作ってきたが、あるとき読者アンケートの集計から驚くべき事実が浮かび上がってきた。ダイエット本の購入者のうち若い女性の多くは、現在の体重もダイエットによってめざす目標体重もいずれもが「やせ過ぎ」の範囲にあることであった。やせる必要のない人が、さらにやせようというのだからまさに自殺行為。こんな人たちのおかげでダイエット本が売れていることは作り手としては想定外であった。
 若い女性のやせ過ぎ傾向は、国民健康・栄養調査結果からもわかる。
 平成15年国民健康・栄養調査では、20歳代女性の23.4%はやせ過ぎ(BMI18.5未満の低体重)である。肥満は8.1%に過ぎない。
 

やせ過ぎの人たちは2倍の死亡リスク
 2000年にスタートした国民の健康づくり運動「健康日本21」でも20歳代女性のやせ過ぎを減らすことが目標に掲げられている。「20〜60歳代男性肥満の割合24.3%を15%以下に」「40〜60歳代の女性肥満の割合25.2%を20%以下に」などとともに、「20歳代女性のやせ過ぎの割合を23.3%から15%以下に」が具体的目標である。
 現状は?というと、目標に近づくどころか、ますます悪化している。
 折しも、国立がんセンター予防研究部長 津金昌一郎氏らの疫学研究結果から、最も死亡率の低いBMI23〜24.9の人たちに比べ、BMI30以上の肥満グループ、19未満のやせ過ぎのグループは死亡リスクがいずれも2倍も高いことが分かった。低栄養の弊害と考えられている。

世紀の大誤解
 行政の施策や、栄養士・管理栄養士などの活動、メディアの健康情報など、様々なサポートが行われているはずなのに、成果は思わしくない。食生活指針にしても国民の認知度は驚くべき低さ。理由はなにか?考え直す必要があるだろう。
 水着の季節を前にダイエットを始め、夏の終わりとともにドカ喰いを始める若い女性も多いという。スリムな体を人に見せたい女心。が、「やせ」を「美しい」と錯覚する女心も、男の女性観も、世紀の大誤解ではなかろうか?メディアの短絡情報や商品コマーシャルに影響され過ぎているのではかろうか?
 健康的な体重で、みずみずしい肌や髪の女性、生き生きと輝いている表情、こんな女性の健康美はきちんと食べることでしか表現できない。ちょっと太めでも、おなかがでてなければなんら問題ない。
 ちょっと太めがもてはやされる時代よ、早くこい!  (ふ)
昔から美人はふくよか。上:モナリザ、下:東のモナリザと評判の壁画の如来図。唐(7〜8世紀)の時代に描かれた。シルクロード展ポストカードより。
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